創ると壊す

剪定した木の切り口から新芽が伸びる庭

20世紀の生物学は「生命現象(DNAやタンパク質など)はいかにしてつくられるか」に注目してきました。

ところが最近で分かってきたことは、

「細胞はつくることよりも、
壊すことの方を
ずっと大切にしている」
ということです。

タンパク質がつくられる方法はたった1通りですが、壊される方法は何十通りもあり、いくつものバックアップシステムに支えられています。

細胞は何があっても
壊し続けます。

傷ついたり故障したから壊すのではなく、
壊れても古びてもいないのに壊します。

つまり「動的平衡状態※」は、

みずから積極的に
壊す
→つくり直す
ことで補完する

みずから積極的に壊すことから始まり、つくり直すことで補完されて回っているわけです。

なぜ、壊すことを優先するのか。

それが「エントロピー増大の法則」に対抗する唯一の方法だからです。

「法則」が生命現象を壊すより先回りしてわざと自らを壊し、つくり替える。しかし、さすがに続けていると、だんだんそのスピードも遅くなり、やがて「エントロピー」につかまります。

それが個体の死です。

その時点で、生命は次の担い手に「動的平衡状態※」をバトンタッチしています。これは「子孫を残す」という意味ではありません。

私たちの体の中で一時秩序を保っていた分子が、他のところで次の秩序を保っているという意味で、生命現象は

38億年間

ずっと地球上で秩序を維持してきたのです。

何でもビジネスに例えてしまう私ですが、

自らで積極的に壊しながらも、
またつくり直すことで補完していく

スクラップ&ビルドは
生命も会社も同じ
なんですね。

このブログの人気の投稿

利益とは

私の「スイッチ」はどこ?