何のために働くのか

悩み、迷い、決断と時間の流れを表現したイラスト

働く理由は、
人それぞれです。

暮らすため。
自分の技術を生かすため。
誰かの役に立ちたいから。
あるいは、ほかにすることが見つからなかったから。

その理由に順位付けなど野暮なことです。

「社長がこの会社にいるからです」

もし、そう言ってくれる社員がいたら、少し照れます。
もちろん嬉しくないわけではありません。

少なくとも私は、立派な経営者になるために働いてきたわけではありません。
目の前に仕事があり、人がいて、支払いがあり、逃げるに逃げられなかった。
振り返れば、そんな日々の積み重ねでしたが、
その時間が、苦痛だけではなかった。

以前の私は、社員から不平不満や愚痴を聞くと、
「だったら辞めればいいじゃないか」
と言う思考でしたが、しかし、今は一つ訊いてみたいことがあります。

「あなた自身は、
本当は何をどうしたいの?」

社員の言葉の奥には、
認めてほしい気持ちや
向上心があるが故に「もっと何かができるはずだ。」
そんな期待が残っているからこそ、出てくる言葉なのでしょう。

ならば不平不満や愚痴の言葉は、今とは異なる方向に向かいたいという
心の叫びなのかもしれません。

私自身は
やり方を残すことより、次に担う人が「自分の考えで仕事をつくれる場」を残したい。と考えています。

私が退職した後も、
「ああ、この仕事は面白いな」
と思う人が一人でも増えていたら、それでよいのではないか。

いつかその人が過去を振り返った時、
「この会社で過ごした時間は、悪くなかったな」
と思えたなら。それは、本当の会社の成果なのかもしれません。

働くことは、自分の命を使うことです。

使った時間は、二度と戻りません。

だからこそ、何のために働くのかという問いは、
自分の命を、どう使いたいのか
という問いとして考えてほしいと切に願います。

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